古着・ヴィンテージ ・ 2026-09-18

アドヴァイザリー2027年春夏コレクション「AMERICA, STILL」の解説

Photo: cottonbro studio (Pexels)

ファッションブランド「アドヴァイザリー(Advisry)」が2027年春夏コレクション「AMERICA, STILL」を発表した。デザイナー兼クリエイティブディレクターのキース・ヘロン(Keith Herron)は、アメリカの現在と過去の緊張関係をテーマに、1970年代の文化・政治の動乱期をモチーフにした3つの章で構成した。

コレクションは、ダメージ加工のデニムやトレンチコートから、クロコダイルレザーのケープレットやチェッカーボード柄のスーツ、最終章ではシーケンやパールの装飾を施したアイテムへと展開。ヘロンは、アメリカが常に崩壊の危機と偉業の二極に揺れる現実を「解決するのではなく、記録する」と語る。1970年代に着目したのは、同様の政治的・文化的な混乱を経験したからだという。

第1章は、映画『タクシードライバー』のアンチヒーロー・トラビス・ビッケルを彷彿とさせるダメージ加工のデニムミニドレスや、ドロップショルダーのトレンチコートを採用。第2章はモハメド・アリやマルコム・Xの時代を象徴する、クロコダイルレザーのケープレットやチェッカーボード柄のスーツを表現。最終章では、シーケンのバスケットボールショーツやパール付きジャケットなど、希望を表現するアイテムで締めくくった。

ショーはマンハッタンのフラットアイアン地区で開催され、観客の座席にはヘロンの父が50年前に撮られた写真がプリントされた扇子が配布された。この写真がコレクションタイトルの由来でもある。ブランドのミッションである「クラフト(職人技術)」「カルチュラル・オーサーシップ(文化的著作者性)」「衣服の精度(サートリアル・プレシジョン)」を融合させ、アメリカの持つ矛盾を衣服で語りかける試みとなった。


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