サッカー ・ 2026-09-09

アーセナルのリッカルド・カラフィオリが注目!インバーテッドフルバックの新潮流

Photo: Tony Wu (Pexels)

アーセナルの左サイドバック、リッカルド・カラフィオリが、チャンピオンズリーグのナポリ戦を前に注目を集めている。2024年夏、ボローニャのセンターバックがプレミアリーグの巨頭に売却された際、セリエAの現状を悲観する声が相次いだ。「セリエAにとっての災難」という最も際立った反応を返したのは、ラツィオ、ローマ、インテル、ボローニャなどでスポーツディレクターを務めたワルテル・サバティーニだった。2年余りが過ぎた今、サバティーニがこれほど動揺した理由は明らかだ。セリエAの損失はプレミアリーグの得となり、カラフィオリはジェイミー・キャラガーが「リーグで断然最高の左サイドバック」と評する存在として母国に帰還した。ただし、この評価には一つ異論の余地がある。24歳の彼を「左サイドバック」という型にはめるのは、その才能の広がりを反映しないかもしれない。

カラフィオリがアーセナルの選手としてイタリアでプレーするのは、初シーズン序盤にアタランタと引き分けた試合以来だ。彼はインバーテッドフルバックのトレンドを、論理的な帰結と思われた地点の先へと押し進めている。中盤に入り込み、他の選手が攻め上がれるようにする左サイドバックではない。中盤を経由せず、10番のように自由に動き回るフルバックだ。最初の2試合での2アシストは、クリストス・ツォリスが幅を取り、カラフィオリがハーフスペースを攻める動きに対し、答えを持たないチームがほとんどであることを示唆した。

チェルシー戦は、サイドバックからの脅威を封じる策が、時に病と同じくらい苦しいものであることを示した。シャビ・アロンソ監督は序盤から、想定された5バックではなく、非保持時には4バックに近い布陣を敷いた。だが、それはペドロ・ネトがカラフィオリへのマンマークを命じられていたためだとすぐに分かった。カラフィオリが中盤へ動けばネトも追い、アーセナルの左サイドバックが攻め上がった時だけ、チェルシーの5バックは安定した。

遠目から見ても、ネトにとっては苦しい経験だった。アーセナルがボールを持つたびに、ネトはこっそりと左右に目をやり、相手は視界の端に現れては消えた。努力が足りないわけではない。より経験を積んだDFのための任務だった。とりわけ、カラフィオリがさらに遠く、広く動き回った時が問題だった。相手が中盤や右サイドに現れたとき、ネトはどうすればいいのか。そこまで追えば、守備の構造は崩れる。ネトがコール・パーマーにマークの引き継ぎを求める場面も何度かあった。前半が進むにつれ、守備の責任範囲はますます不明確になった。前半45分間でカラフィオリは23回ボールに触れ、22回プレッシャーを受けた。後半の22分間では、8回のタッチのうちほぼ半数がプレッシャーを受けないものだった。

決勝ゴールは、カラフィオリの脅威の自然な帰結だった。中盤でボールを受けると、マークを担当するネトとの距離は十分にあり、外側のツォリスへパスを出す。カラフィオリは走り続けるが、ネトはアーセナルのウインガーに苦戦していたジョシュ・アチェアンポンをサポートせざるを得ない。カラフィオリはボックスへ突入するが、到達するとさらに外側へ開き、低く速いパスのためのスペースをさらに作り出す。そのパスはカイ・ハフェルツがスルーし、待ち構えるマルティン・ウーデゴールへ届く。チェルシーの5バック全体は、アーセナルの左サイドバックの意図的なランニングによって打ち砕かれた。

カラフィオリは毎シーズン、新たな成長を見せている。昨季はリーグ戦とチャンピオンズリーグで90分あたり平均1.5本のシュートを放ち、フルバックとしては97パーセンタイルに入った。


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